スポーツカーブレンズについて
Vol.2
レンズカラー特性














■レンズカラーについて
まずはレンズカラーと言うものに関して触れていきたいと思います。
レンズカラーであらわされるものがどういうことなのかということを簡単にではありますが説明させていただきます。
■可視光線透過率



よく様々なレンズカラーを選別する際に可視光線透過率という数値で表される場合がスポーツグラスの場合は多いですね。
では可視光線透過率とは何だろう?という話になってきます。
レンズの色の濃度=可視光線透過率ではありません。
何もメガネを掛けない裸眼の状態では可視光線透過率は100%となります。つまり何も光をさえぎるものがないということですね。
一般的に言われている可視光線透過率とは視感透過率のことを指します。レンズが目に見える光をどれだけ通すかの数値で、0%~100%の数値で表されています。この数値が0に近ければ近いほどレンズは光を遮り、100に近ければ近いほどレンズは光を通します。例えばオークリーBlackIridiumを例に挙げますと、BlackIridiumの可視光線透過率は10%となっております。つまり10%だけ光を通して、90%光を遮るということになります。



■分光透過率



分光透過率とは可視光線、紫外線、赤外線などの光を各々の波長ごとに計測したものです。
目で認識できる光を可視光線といいますが、可視光線は波長の短い順から紫・藍・青・緑・黄・橙・赤と変化していきます。それぞれの波長帯においてどのくらい光を透過するかを計測した数値を0~100%であらわしたものを分光透過率表と言います。



■透過率と明るさ

一般的に可視光線透過率の数字が高ければ高いほど自分から見た場合は明るく見えるとお考えください。仮に可視光線透過率10%のレンズと30%のレンズで比較した場合は、可視光線10%のレンズは30%よりも20%暗くなります。30%のレンズは10%のレンズより20%明るいということになります。レンズ濃度の場合は50%と70%で比較した場合、50%の方がレンズ濃度が薄く明るく見えます。70%濃度の方が暗く光を遮るレンズとなります。可視光線とレンズ濃度の違いについて、お間違えにならないようお気をつけください。



■レンズの透過率及び特性に関する事項(JIS規格)




●分類
レンズカラーはJIS規格により下記のように分類されます。
▲無色レンズ:カラーが施されていない。
▲クリアレンズ:濃度20%未満(視感透過率80%を超える)カラーが施されている。
▲均一カラーレンズ:濃度20%以上のフルカラーが施されている。
▲グラディエントカラーレンズ:濃度20%以上のグラディエントカラーが施されている。


●カテゴリー
レンズカラーは視感透過率ごとに下記のようなカテゴリーに分類されます。
▲カテゴリー0:視感透過率80%を超えるもの
▲カテゴリー1:視感透過率43%を超え、80%以下のもの
▲カテゴリー2:視感透過率18%を超え、43%以下のもの
▲カテゴリー3:視感透過率8%を超え、18%以下のもの
▲カテゴリー4:視感透過率3%を超え、8%以下のもの

※レンズは視感透過率で3%を超えるものでなければならない。


●運転適合性
▲車の運転に使用する際は視感透過率が8%以上のものを使用しなければならない(カテゴリー4は不可)
▲信号機の認識がしづらいもの(相感視感度減衰率が赤0.8、黄色0.8、緑0.6、青0.4以下のもの、または500nm~650nmの波長帯において一部でも相感視感度減衰率が0.2以下のもの)
▲夜間運転不適合 視感透過率が75%以下のもの
※但しレンズカラーの特性によっては夜間運転適合するレンズカラーもあります。



※相感視感度減衰率
視感透過率τV【タウブイ】という単位で表します。380nm~780nm(ナノメーター)の波長区間で、標準光源の分布に比視感度関数をかけたものを分母とし、レンズを通して入射した光束に比視感度関数をかけたものを分子とし、100をかけたもの。(単位は%)
相感視感度減衰率(Q)の求め方  Q=τsign/τV



■紫外線(UV)について



目に見える光が可視光線と呼ばれ、紫外線とは肉眼で認識できない光です。可視光線が上記にも書かせて頂いておりますように400nm~760nmまでの波長帯の光のことを差します。400nm~280nm以下の波長帯の部分が紫外線となります。
紫外線は英語でウルトラ・バイオレットと呼ばれ、その頭文字をとってUVと言われています。UVには波長帯によってA波、B波、C波に分類されます。UV-Aは320nm~400nmまでの波長帯、UV-Bは280~320nm、UV-Cは280nm以下の波長帯となりますが、UV-Cはオゾン層でほとんど吸収されるため、地表にはほとんど降り注ぎません。逆にUV-A、UV-Bはオゾン層を透過し、地表に降り注ぎ、目を含む人体に悪影響を及ぼす場合があります。
メガネレンズでは、紫外線カット、UV400、UVカットなどの処理をレンズに施すことやそういった素材のレンズで紫外線(UV))を吸収し、目に有害と言われる紫外線の進入を防ぐことが出来ます。
当店で取り扱うスポーツレンズは全てこのUVカット処理がされております。

※上記の説明より、紫外線カットで可視光線は遮ることが出来ません。そのため、紫外線カットをしたことで理論上は減光する効果はないものとお考えください。また、レンズカラーにより可視光線を減光しても紫外線カット処理が施されていないものは、レンズに色がついていても紫外線は透過してしまいます。当店のスポーツレンズは全て紫外線・UVカットとなっております。




スポーツにおいてのレンズカラーの分類
レンズカラーは大きく分けて色を変化させないナチュラルカラーと、色調は変化するが、その特性により一定の波長を減光・強調させるコントラストカラーに分かれます。
ナチュラルカラー コントラストカラー
一般的にグレーなどのカラーがナチュラルカラーに分類されます。各々の光の波長帯において一定に減光する効果があります。その為、色調はほとんど変化せず、眩しさだけを抑えてくれる効果があります。出来るだけものを正確に認識したい場合や景色を楽しみたい、一般的に疲れにくいカラーがこのナチュラルカラーと呼ばれるものです。 各々の波長帯において、減光する部分と減光しない部分があります。その為自然な見え方とは異なって見えますが、そのカラーによって一部のカラーを強調するために状況に応じてコントラストを高めるレンズカラーです。一般的に赤のレンズがコントラストレンズと思われがちですが、赤の波長帯だけでなく、青を強調するものや黄色や緑を強調するレンズカラーもコントラストレンズカラーと言うわけです。

金栄堂のレンズカラー選びと度数調整
■状況に応じたレンズカラーの選択
どのレンズカラーがよいのか?と聞かれることも少なくないですが、レンズカラーはそのスポーツや状況に応じて適切なレンズカラーが異なってまいります。その特性を踏まえ、選択することが重要になってきます。こちらのページにスポーツ別にお勧めのレンズカラーなども載せておりますので是非ご参照いただけますようお願い申し上げます。


■スポーツ別商品一覧


■レンズカラーの選択肢
レンズには様々な種類があり、色相・彩度・明度などまで考えてもその数は限りなく、無限とも言えます。当店では様々なレンズカラーレンズを取り扱い、また、各社純正レンズはもとより、ネオコントラストやNXT、TALEX偏光など、その状況に合わせて最適なものをご提案させていただいております。詳しくは下記のページをご覧下さいませ。


■金栄堂レンズ一覧

■レンズカラーによる度数調整

当店では上記のとおり様々なレンズカラーを取り扱っております。

濃いレンズカラーになればなるほど暗くなり視認性が下がります。その為そのカラー濃度や透過率に適した度数で作成を行います。また、レンズカラーには各々カラーによって強調する波長があったり、見えづらくなる部分があります。金栄堂では度付スポーツレンズで作成する場合、その方の使われるフィールド、スポーツ、レンズカラーによって度数設定を行い、最適な見え方と高いパフォーマンスを発揮できるように調整し作成を行います。


■実際に見え方を試せるサンプルレンズをご用意



あらゆるレンズがあり、当店では豊富なレンズを取扱しております。
実際に様々なレンズサンプルをご用意しておりますので、作成前にどのような見え方になるかを確認して頂くことが可能です。各種レンズカラー、そして偏光レンズや調光レンズ、NXTレンズ、ネオコントラストなど、その特性を実際に感じること・確認が出来、安心してレンズカラーをお選びいただけます。





あなたの新しい力となるレンズ。金栄堂特許取得設計採用・完全オリジナルレンズFact®(ファクト)


金栄堂開発・特許取得レンズ設計Fact Design(ファクトデザイン)採用
金栄堂完全オリジナルレンズ・Fact®(ファクト)


スポーツグラスプロショップ金栄堂・オリジナルレンズ Fact®(ファクト)

あなたの見る視界を、真実の世界へ。

金栄堂開発・特許取得レンズ設計「Fact Design(ファクトデザイン)」採用レンズ。

このFact®は数あるレンズの中で唯一、そして最も自然に見えるレンズです。







このFACT(ファクト)は色目・色調・グラフ(分光透過率)の水平のポイントを考慮したレンズです。従来はあくまで見た目と全体の透過率で作成された染色レンズで、このレンズは分光透過率曲線を重視し、どのレンズ基材・どのレンズ濃度においても従来の染色方法を用いて「任意(ニュートラルなグレー)の分光透過率曲線レンズ曲線を再現するために考案・作成したレンズです。

任意のカラ―レンズを「分光透過率曲線からレシピをつくる」という考えのもと、まずどのレンズ基材においても同じ分光透過率曲線を出せるように染色剤の配合や染色時間をコントロールすることで、どの基材や濃度においても同じ波形の分光透過率を出すことに成功しました。そして従来の見た目の色合いと全体の透過率ではなく、本当に自然な見え方を再現するためにCIE国際照明委員会が定めるLab色空間を用い、人間にとって見た目だけでなく見え方が自然な見え方を染色時間などをその使用するレンズ基材や濃度ごとにコントロールし、任意(ニュートラルなグレー)の分光透過率曲線に沿った見え方を再現しました。

このレンズを使用することで使用者にとってより正確な情報を眼に届けることが出来、様々なシーンにおいてサングラスレンズが邪魔になることなく、正確な距離感や大小感を認識することが出来、まさに人間の持つ感覚そのままにあらゆる動作を正確に行うことが出来ます。従来の考えや製法ではこれは実現不可能でしたが、このLab色空間に基づく新たな製法によりこのFACTが誕生しました。例えばドライブや日常の運転、スポーツ、PC作業などあらゆる場面でこのレンズは眩しいと感じる光をシャットアウトしつつも感覚を狂わせることなく忠実にそのアクションを行うことが出来ます。このレンズが目指し実現したのは眩しさを抑えながらも人間の持つ近くに最も近い感覚で再現し、あらゆるシーンで正確で適切なアクションを起こせるために。従来のレンズとは別次元のレベルで考案・作成されたFACTはユーザーに真実を映し出してくれる、金栄堂開発・特許取得レンズ設計「Fact Design(ファクトデザイン)で作成された超レンズです。

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可視光線透過率について






スポーツレンズの考え方について












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レーザーポインターの2点の光源が測定板に設定されたミリ単位で表示されているマスの中に1点に焦点を結びます。
その軌道上にサングラスなどを置き、光軸のズレがどの程度なのかを計測する独自の機器です。
このチェックをすることで光が正しくサングラスを通した場合に眼の中にズレがどの程度発生するのかを調べられるとともに、
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